あなたに最適な予算の目安は?年収・家賃別から見る住宅予算とは?

あなたに最適な予算の目安は?

群馬県で注文住宅をご検討中のみなさま。
間取りやデザインなど考えているうちや、考えた内容でどんな生活が送れるかと考えるのはとてもワクワクしますよね!

しかし自分の好みの家や、欲しいものを全て叶えようとした際に悩みになるのが予算だと思います。

最近では様々なバリエーションが注文住宅で展開されているため、悩んでしまうのも無理はないかと思います。。

「家」というのはもしかしたら一生に一度きりの買い物でもあり、人生の中で一番高い買い物になる人も少なくないはずです。

家を建てることがゴールではなく、新しい生活のスタートです。
そして家を建ててからも生活は続いていきますよね。

予算を多くしてその後の生活が苦しくなってもいけませんし、予算を削りすぎて思い描いていた家とギャップがあってもいけません。

ですので、家を建てるときに皆さんにとって最適な予算を把握することが必要となります。
そこで今回は、世帯年収と今の家賃を参考に注文住宅を建てる際の、最適な予算の目安をみていきます

注文住宅を建てた世帯の年収注文住宅を建てた世帯の年収

まず実際に注文住宅を建てた方はどれくらいの世帯年収で何歳くらいの方が多いのかを見て、予算のイメージを掴んでいきましょう。

国土交通省の「平成29年度住宅市場動向調査」によると、平成29年度に注文住宅を建てた方の割合は以下のようになっています。

注文住宅取得世帯の世帯年収 全国平均(平成29年度)

400万円未満12.1 %
400万円~600万円未満29.8 %
600万円~800万円未満24.9 %
800万円~1000万円未満11.2 %
1000万円~1200万円未満7.7 %
1200万円~1500万円未満3.4 %
1500万円~2000万円未満1.7 %
2000万円以上2.1 %

平均世帯年収:698万円

世帯年収で見ると平均世帯年収は698万円という結果になりました。
データを見ると400万円未満から2000万円以上と幅広い世帯年収の家庭が家を建てていることがわかります。

しかし注文住宅の場合、予算が多い方はかなりの額になることが多いので、注文住宅を建てている方の世帯年収の中央値は698万円よりも低くなることが考えられます。


2年前のデータと比べると約40万円ほど増えているという事実もあります。
物価の高騰やウッドショックの影響などもありますが、注文住宅の予算は増加傾向にあります。

次に注文住宅を建てる方の年齢も見ていきましょう。

注文住宅取得世帯の世帯主の年齢 全国平均(平成29年度)

30歳未満8.4 %
30歳代39.2 %
40歳代24.6 %
50歳代11.0 %
60歳以上16.2 %

平均年齢:43.6

平均年齢は43.6歳になりました。
年齢層を見てみると30代が最も多く、その次に40代、60代と続いています。

注文住宅はある程度の予算が必要になるため、仕事上の立場において上に立つ年齢の方の割合が多いことがわかります。

最後に注文住宅の資金についても見ていきましょう。

注文住宅の住宅建築資金 全国平均(平成29年度)
※土地購入資金を除く

自己資金907 万円
借入金2,166 万円
建築資金合計3,073 万円

自己資金比率:29.5

土地を除いた注文住宅の自己資金は907万円、借入金2166万円、合計3073万円です。予算の約3割自己資金でまかなっているということになります。


今回ご紹介したデータは少し古いため、今と比べると多少の差はあるかもしれません。。
しかし2000万円から3000万円のおうちを建てていることと、その費用の内およそ3割は自己資金であるということがわかりました。

このデータから現状の貯蓄からおよそいくらぐらいの注文住宅が立てられるかなどがわかりますね!


年収別の注文住宅の予算年収別の注文住宅の予算

それでは次に予算について見ていきましょう。

皆さんは住宅を購入する際のセオリーとして「年収の5倍までなら大丈夫」という言葉を聞いたことはありませんか?

年収が400万円であれば建てるお家は2000万円。年収が600万円であれば3000万円のお家。
果たしてその情報は正しいのでしょうか?

結果から言うとそうではありません。あくまで目安です。

なぜかというと、ここには頭金であったり、毎月の固定費などが含まれてなく、誰にでも当てはまる訳ではないからです。
夫婦だけの場合と、お子様がいる場合でも固定費は異なりますもんね。


では予算をどう考えるべきなのかと言うと、まずは「あなたにとってどれくらいの借入だと無理のない範囲の借入なのか」を知ることです。

その「無理のない範囲の借入」額を知るのに分かりやすい指標となるのが、世帯年収です。


住宅ローンの返済額の目安として、年収の25%以内に収めるのが良いと一般的に言われているので、まずこの範囲に収まる借入額かが1つのポイントです。

では現在の年収から、住宅ローンの借入可能額をチェックしてみましょう。

先程のように年収の25%以内に返済額を収めようとすると、年収別で次のようになります。

年収300万円借入額:2,000万円
年収400万円借入額:2,700万円
年収500万円借入額:3,400万円
年収600万円借入額:4,000万円
年収700万円借入額:4,700万円

上記の金額が借入可能額の目安になります。
(金利1.5%、35年返済、元利金等、ボーナス払いなしで計算しています。)

年収が100万円増えるごとに借入可能額は700万円ほど増えるので、年収350万円の方であれば、借入額2350万円が目安になります。

このように返済額を年収の25%ラインで見てみると、実際にどれくらいの借入額を目安にすればいいかが見えてきますよね!

また住宅ローンがどれくらい借りられるかは働いてる会社の規模や勤続年数によって変わってくるため、場合によってはかなりの額を借りられたりする場合もありますのでご参考までに。


そして、この借入額に自己資金をプラスした金額が、注文住宅を建てる際の予算の目安となります。


家賃別の注文住宅の予算家賃別の注文住宅の予算

次は更にフォーカスして家賃別、月単位で見ていきましょう。

年収でざっくりと予算を決めるのも大事ですが、実際に月々の支払いをどれくらいしていて、どれくらい生活に影響してくるかを考えていくと、よりイメージが鮮明になると思います。

そこで目安となってくるのが、現在の家賃です。

例えば現在の家賃と住宅ローンの返済額が同じであれば、無理のない範囲でローンを返済する事ができますよね。
「ローンは今の家賃よりも抑えたい」反対に「今の家賃にもう少しプラスして良い家に住みたい」というどんな方にも目安となってくれるのが現在の家賃なんです。

実際に今支払っている家賃に余裕があるのか、それとも少々厳しいのかは、注文住宅を建てたあとのローンの返済と同じ感覚であると言えるのでとてもイメージがしやすいと思います。

それでは現在の家賃を例にどれくらいの返済額になるのか見ていきましょう。
(すべて先ほどと同じ、金利1.5%、35年返済、元利金等、ボーナス払いなしで計算しています)

家賃7万円の場合

今と同じ家賃の支払いを目指す借入額:2,200万円
今の家賃からー2万円借入額:1,600万円
今の家賃に+2万円借入額:2,900万円

家賃8万円の場合

今と同じ家賃の支払いを目指す借入額:2,600万円/td>
今の家賃からー2万円借入額:1,900万円
今の家賃に+2万円借入額:3,200万円

家賃9万円の場合

今と同じ家賃の支払いを目指す借入額:2,900万円
今の家賃からー2万円借入額:2,200万円
今の家賃に+2万円借入額:3,500万円

家賃10万円の場合

今と同じ家賃の支払いを目指す借入額:3,200万円
今の家賃からー2万円借入額:2,600万円
今の家賃に+2万円借入額:3,900万円

家賃11万円の場合

今と同じ家賃の支払いを目指す借入額:3,500万円
今の家賃からー2万円借入額:2,900万円
今の家賃に+2万円借入額:4,200万円

家賃12万円の場合

今と同じ家賃の支払いを目指す借入額:3,900万円
今の家賃からー2万円借入額:3,200万円
今の家賃に+2万円借入額:4,500万円

家賃13万円の場合

今と同じ家賃の支払いを目指す借入額:4,200万円
今の家賃からー2万円借入額:3,500万円
今の家賃に+2万円借入額:4,900万円

家賃14万円の場合

今と同じ家賃の支払いを目指す借入額:4,500万円
今の家賃からー2万円借入額:3,900万円
今の家賃に+2万円借入額:5,200万円

家賃15万円の場合

今と同じ家賃の支払いを目指す借入額:4,900万円
今の家賃からー2万円借入額:4,200万円
今の家賃に+2万円借入額:5,500万円

以上が家賃を元に計算したローン返済の例になります。

いかがでしたか?
先程年収で計算した時よりもイメージが湧いてきたのではないですか?

しかし今の家賃が収入に合っているかどうかは別の問題であり、わかりにくい部分なので「年収別の借入額」と「家賃から払える借入額」の2つを照らし合わせることで、より予算を決めやすくなるでしょう。


注文住宅の費用と維持費注文住宅の費用と維持費

注文住宅を建てる際に限らずお家を建てる時は、「家本体の費用」「諸費用」「土地の費用」の3つを考えなければなりません。

家本体の費用」は文字の通り、注文住宅(お家)を建てる費用のことです。

しかし、家は建てるだけでは住めるようにはなりません。家具や家電、家の登記など権利に関わる手続きが必要なんですね。そこで必要になってくるのが「諸費用」です。

更に土地を購入して家を建てる場合はもちろん「土地の費用」も必要になります。既に所有している土地に家を建てる場合も水道・下水道などのインフラ整備、地盤改良が必要になりますので、その費用も「土地の費用」に含まれます。

この3つの費用を抑えることで、家を建てる際の予算総額が見えてきます。


また、家は定期的なメンテナンスが必要になります。
戸建ての場合はマンションのように修繕積み立て費が毎月必要という訳ではないのでついつい忘れがちですが、メンテナンスをするかしないかで家がどれくらい長持ちするかは大きく変わってきます。

ですので、少なくても月に1万円ほど積み立てをしておくと、家を建ててからある程度年数が経ってからメンテナンスが必要になった時に役に立ちます。メンテナンスの費用も頭に入れておくといいかと思います。


まとめまとめ

いかがでしたでしょうか?
冒頭でも書きましたが、家を建てるということは一生に一度きりの人生で一番高いお買い物になるかもしれません。
また長く住んでいくものですから、納得のいくものにしたいですよね。

アレもコレも詰め込んでしまいたくなって、予算が把握しづらくなってしまうのも仕方の無いことです。

繰り返しになりますが、「家を建てる」ということはゴールではなく、新しい生活のスタートです。
家を建てたあとも皆さんの生活は続いていきますので、バランスを取っていく必要があります。

そのバランスの目安として、今回は年収別、家賃別に注文住宅の予算について見てきました。


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